夏もおわり、いよいよ福井も秋を迎えつつあります。秋は行楽シーズンという事で各地でイベント事が行われたり、旬を迎えた食材が多く揃い、食を楽しめる季節ですね。しかし、薪ストーブライフにとって欠かせないのが“冬支度”です。来季用の薪の調達や煙突点検、薪ストーブの点検など、薪ストーブライフを満喫するために必要な準備があります。今回はその準備について考えたいと思います。
薪ストーブ・煙突のメンテナンスの重要性
薪ストーブと煙突のメンテナンスの重要性についてお話します。
薪ストーブは特に気密性が肝心!
薪ストーブの高い燃焼効率には、薪ストーブ本体の高い気密性が不可欠です。長年の使用していく中で、扉や天板のガスケットの劣化や部材の変形し気密性が下がってきます。気密性が保てない薪ストーブは燃焼中に、その隙間から空気が流入し続け異常燃焼や燃費の悪化につながってしまいます。毎年の点検で、ガスケットの劣化等見つけた場合には必ず交換をお願いします。
煙突は年に1回の掃除を!
薪を燃焼させると、煙突内部にススやタールが付着します。大量のススやタールが付着したまま使用すると、スムーズな排気が出来なかったり、最悪の場合、煙道火災を引き起こしたりと、トラブルの元になります。また、煙突掃除から出るススやタールで使い方や薪の乾燥が正しかったのかが分かります。快適な薪ストーブライフを過ごせるように、煙突掃除は毎年1回行ってください。
薪ストーブのための冬支度(シーズン前点検)
ではその“冬支度”は実際にどのような準備が必要で、どういう事に注意して行えばいいのでしょうか?
薪の調達
薪ストーブの燃料となる薪は、よく乾燥している事が絶対条件で1年~2年間は乾燥させる必要があります。そのため、年間焚く量の薪を確保し来年以降の分として蓄えておかなければいけません。購入されている方は業者さんへ発注をして備えましょう。
調達で重要なのが原木を切る時期です。最適なのは冬季ですが、雪の降る福井では、なかなか難しいので、11月上旬から12月上旬の紅葉の時期を目安にしてください。木の成長期(春夏)に切った原木は水分を多く含んでいます。また、水分を多く吸い上げるために道管が開き、木質の密度が低くなっています。春夏に切られた原木で薪を作った場合、腐りやすかったり虫が入りやすかったり火力が上がらなかったりします。
煙突の点検
シーズン後には煙突掃除や薪ストーブ内の灰の除去などを行いますが、シーズン前の煙突の点検もとても重要です。必ず毎年使用前に次の項目の点検を行ってください。
- 煙突トップの出口を、鳥やハチの巣、落ち葉が塞いでいないか
- 秋の台風などで煙突のトップが飛んだり、煙突の取り付けに異常がないか
- 煙突の塗装がはがれていないか
- 煙突全体をみて、曲がりや、接続の抜けがないか
- 煙突の掃除がまだの方は必ず掃除を行ってください
薪ストーブの最終点検
薪ストーブ本体も煙突と同様に、シーズン後の後始末が済んでいても、使用前点検は毎年必ず行ってください。
- ガラスにヒビがないか
- 炉内や薪ストーブの全体にヒビがないか
- 各ガスケットの点検 特に開閉で傷みやすい扉部分
- 各レバーの可動確認
- 扉開閉ハンドルの可動確認
- 可燃物が近くにないか
- 塗装・エナメルがはがれていないか
タニグチ商会は安心の薪ストーブライフをサポート
今回薪ストーブ・煙突の点検やシーズン前の準備について触れましたが、「煙突の掃除に自信がない」「昔、他店で購入した薪ストーブだけど点検してほしい」というお客様のために、煙突掃除・点検の出張サービスを行っております。「点検方法をレクチャーしてほしい」という方にも対応させて頂きます!お客様自身のストーブの写真などを持参頂くか、店内の展示ストーブを見ながらご相談にお答え致します。お気軽にお問合せください!