10月になり、タニグチ商会でも除雪機のご予約状況も少しずつ埋まり始めています。今年は昨シーズンのこともあり早めにご準備される方が非常に多くいらっしゃいます。雪が降れば慌てることになりますからね~。是非とも早期点検で万全のご準備をお勧めします。タニグチ商会では、除雪機をご購入頂いた方に「早期点検」や「保管方法」のご案内をハガキにてご案内させていただいていますが、今回はより多くの方に万全なご準備を頂くために、使用前点検の方法をご紹介させていただきたいと思います。
早期点検とは
早期点検は、大きく分けて9項目あります。項目別にどのような点検か見てみましょう。
エンジンオイル
除雪機の動力源となるエンジン。そのエンジンの性能を発揮するために欠かせないのが、エンジンオイルです。エンジンオイルは車と同じで使えば汚れたり減ったりするので、使用時間100時間を目安に必ず交換を行ってください。100時間に満たない場合でも、シーズンが始まってしまう前に点検をして汚れている場合は交換をお勧めします
※初回場合は、20時間を目安にしてください。
ミッションオイル(HST)
特にHST(無段変速)の場合は、油量の確認が必要になります。油量は気温によって変化するので、気温20℃の時に最大と最小の中間にあることを確認してください。
著しく少ない場合は故障の可能性もありますので当店までお問合せください。
バッテリー
バッテリーの点検は、バッテリーの液が上限と下限の間にあるかを確認します。バッテリー液が下限近くもしくはそれ以下の場合にはバッテリー液(蒸留水)を中間まで補充してください。
※バッテリー液を追加する場合はバッテリーを外した状態で行ってください。外す順番は、バッテリーのマイナス端子を外し、そのあとプラス端子を外します。外す順番を逆にするとショートして火花が飛ぶ危険性があります。
長期保管のポイント
バッテリーを長持ちさせるためには長期保管時に正しく保管されているかが需要です。
・保管時にはマイナス端子を外します。
・保管中6か月に一度は補充電を行ってください。ただし補充電前にバッテリー液が下限以下の場合はバッテリー液を必ず補充してください。
点火プラグの確認
プラグを外して電極部分の隙間と色をみてください。隙間が広かったりススで汚れていると、エンジン不調になります。
・電極の隙間が0.7㎜~0.8㎜以内であること
・電極部分がススで真っ黒になっいないか
エンジンの始動確認
ガソリンを入れてエンジンを始動させてください。始動後走行したり、除雪部(オーガ)を回転させてみたりしてください。もしエンジン回転が不安定であったり、途中でエンストしてしまう場合には当店までお問合せください。
各種レバー/スイッチ類
・エンジン停止スイッチ
・ライトの点灯
・オーガ駆動レバー
・走行レバー
・投雪上下左右レバー
・オーガ上げ下げ調整レバー
・アクセルレバー
それぞれが正常に作動するのか点検してください。
シャーボルト
シャーボルトとは、除雪作業中に石や段差などを巻き込み大きな衝撃が加わったときにエンジンやオーガへのダメージを軽減させるヒューズのような役割のボルトのことです。
そのボルトが3本から4本ほどオーガの回転軸の周りに装着されているのでそのボルトが折れていないかを点検します。折れている場合には交換してください。
ベルト
除雪機のほとんどがベルト駆動によって除雪部と走行を行っています。
除雪部が回転するか、走行するか、回転中や走行中に異音がしないか、など点検を行ってください。その時点で動かないなどの異常があった場合には当店までお問合せください。
メーカーやモデルによってはベルトを外側から目視で点検できるものもあります。除雪部とエンジンの間にベルトがありますので目視にて点検してください。切れかかっているようでしたら一度当店までお問合せください。
ソリ・スクレーパー
ソリとスクレーパーは目視点検をします。著しく摩耗していたり、すり減って変形していた場合は交換が必要です。
ソリやスクレーパーが摩耗したまま使用すると、地表を痛めてしまったり、地表の雪が削れずに残ってしまったりします。
クローラ
クローラはゴム製なので、劣化によってひび割れが起きたり、使用によってクローラの山が摩耗していったり、張り具合が緩くなったりします。緩い場合には調整が必要です。ひび割れや著しい摩耗がある場合には交換をお勧めします。
早期点検あれば憂いなし
毎年雪は必ず降るとわかっていても、点検のことは忘れてしまい、雪が降ってから慌てて倉庫から除雪機を引っ張り出したけど雪が飛ばない!なんてことにならないように是非とも早期点検を行いましょう!機械に自信がない方や、忙しくて点検する時間がない方は、タニグチ商会にお任せください。他店でご購入された除雪機でも大歓迎です。お問合せをお待ちしております。