チェンソー防護ズボン着用が義務化されます

全国でチェンソーによる死傷事故が後を絶たちません。現在ではチェンソーの利用は林業や造園業だけでなく、解体業や電気外線工事、薪づくりなど幅広いシーンで活躍しています。しかしそれは、日常的にチェンソーを使わない不慣れな方が、チェンソー事故を起こすリスクも高くなっているということになります。

そんな中ついに厚生労働省が動きました。平成31年2月1付けで「チェンソー防護ズボン着用義務化」に関する省令が告示されました。実際に施行されるのは令和元年の8月1日からとなります。

プロだけでなく一般の方も着用を。

今回のチェンソー防護ズボン義務化では、林業従事者に限らずに、造園業や建設業、農業法人などと幅広い業種で、その着用が義務付けられます。生業にされる場合が対象で、薪ストーブユーザーなど一般ユーザーの方は対象外となりますが、事故のリスクはプロもカジュアルユーザーも同じです。是非、一般のユーザーの方も着用して頂くことをお願いします。

購入を考えている方へ

防護ズボンを選んで頂く上での最低条件として、厚生労働省が策定した「チェンソーによる伐採等作業の安全に関するガイドライン」にて明記されているように、安全性の規格に適合したものをお選びください。

サイズは大き過ぎず、体にフィットしたものを

チャップスの調整やズボンのサイズが大き過ぎると、チェンソーの刃が防護服の生地に接触したときにズボンがズレて防護性能を発揮できないこともあり危険です。

通気窓が大きいものがベター

防護服は切断防止面が分厚く夏場だと熱く蒸れやすいので、なるべく通気窓の大きなものを選ばれた方が不快感なく使えます。その際注意してもらいたいのは、通気窓にあるメッシュ目の細かさです。通気窓は木くずが入らないようにメッシュ加工してありますが、メッシュ目が粗いと木くずが入り込んでチクチクして不快なのでご注意を。

膝周りに少し余裕のあるものを

膝の屈伸させたときに膝周りの生地が突っ張るようなものは動きにくく作業がスムーズにいきません。膝周りがゆったりしているシルエットのものや、膝周りにストレッチが効いているものを選びましょう。

まだご準備されていない方はお早めに

今なら各メーカーも十分に在庫があります。また、スチールのようにキャンペーンを行っているメーカーもありお得に購入できるチャンスです!

 

チェンソー事故ゼロを目指して

実際にチェンソーで事故を起こしてしまった方を何人も見てきましたが、チェンソーの傷は深く傷口がグチャグチャで重症になりがちです。しかも、傷口に木くずやオイルが入り込むので本当に治りが遅くなります。当然、事故にあった方は防護ズボンを着用していませんでした。傷の辛さや命の危険、治療にかかる時間を考えると、お金で買える安心安全は買うべきだと私は思います。これからは義務化によって事故が減少してくれることを期待してます。