【国内初】福井でハスクバーナオートモア435Xが河川堤防の芝管理(試行)

国内初となる河川堤防の芝管理のロボット化が2020年4月より福井県の一級河川の一部にて開始となります。国土交通省 近畿地方整備局 福井河川国道事務所様よりご依頼頂き、タニグチ商会とハスクバーナゼノア、関係業者の皆様と共に準備を進めてきました。

ロボット化には、省力化や芝管理費の削減の他にもたくさんのメリットがあります。今回のオートモア435Xの導入は試行運用ではありますが、今後の日本の河川堤防の芝管理に革命をもたらす大きな試みになることでしょう。

ハスクバーナ社 オートモアについて

ハスクバーナ社(スウェーデン)では25年以上前から開発が進められてきたロボット芝刈機「オートモア」 ロボット芝刈機というと「ルンバみたいなやつ?」と多くの方がそう言いますが、実はオートモアの方が歴史は古く、一説ではアイロボット社がオートモアの発想に影響を受けたのではという話もあるくらいです。

オートモアは人の代わりに、大変な芝刈り作業を毎日行い常にゴルフ場のような綺麗な芝生を維持してくれます。月一の散髪でなく毎日の髭剃りと同じ感覚で、出る刈クズも小さいので集草も必要なし!現在のスウェーデンでは一家に一台といわれるほど普及しています。

 

ハスクバーナ・オートモア435Xで堤防除草を行うメリットは?

いざ導入した場合にはどのようなメリットがあるのかご紹介します。

省力化

夏場の芝はグングン伸びます。週末になれば芝刈をして刈った芝生を集めて処分、、、って物凄く大変です。しかし、オートモア435Xにかかればそんな手間がゼロに!毎日刈ってくれるので常に綺麗な芝生を維持できます。また、毎日刈ることで刈クズが小さくなり土に分解されます。

コスト削減

堤防除草の年間管理には結構な費用が掛かるそうです。時期になると大型のハンドガイド式草刈機等で除草をしている業者さんをよく見かけます。ハスクバーナゼノアの試算によると、前者の管理方法よりオートモア435Xで管理をした方が管理費が安くなるという結果も出たそうです。

安全性

堤防除草は足場の悪い法面で、ハンドガイド式草刈機に乗って除草作業をしたり、刈払機で手刈りしたりします。しかも超広範囲。毎年事故も起きているようで、ハンドガイド式草刈機がひっくり返ってオペレーターが下敷きになったり、刈払機で足を切ってしまったり、炎天下の作業のために熱中症になったり、草刈中に散歩している人に石が飛んでケガをしたり、、、などと危険が多くあります。当然オートモア435Xになればその危険性もゼロに。また、稼働中に子供がイタズラで刃を触ろうとしても、センサーが働き刈刃がストップします。飛び石も全くありません。

常に綺麗な芝生

伸びた芝を一気に短くすると(軸刈り)芝を傷める原因になります。綺麗な芝生を維持するには成長期に頻繁に芝刈をすることが必要です。オートモア435Xは毎日芝刈りをして一定の長さで維持していくので、綺麗な芝生の絨毯を作り上げることが出来ます。

雑草の消滅

従来の堤防除草作業は年間数回行われていますが、その頻度よりも雑草の伸びるスピードの方が早く、雑草が生い茂ってしまいます。終いにはもともと張られていた芝生も雑草に侵されてしまいます。一方でオートモア435Xは毎日刈り続けるため、雑草が伸びて花を咲かせ種を落とす前に刈落します。雑草は成長も繁殖もできず絶たれていきます。

モグラ対策

堤防を傷める原因の1つにモグラが作った穴があります。モグラがあけた穴が堤防を崩れさせる原因になっています。オートモア435Xを毎日可動すれば、走行する振動や音に警戒してモグラは逃げていなくなるという効果も期待できるようです。

未来の堤防

オートモア435Xの導入はメリットがたくさんありますね。全てとはいきませんが日本各地の堤防にオートモア435Xが設置され、ロボットによる除草管理が当たり前になる時代もすぐそこに来ているのではないでしょうか?タニグチ商会はそんな未来を期待しています。